ひかれ合う銀河
ヒクソン・コンパクト銀河群31
2010_02_18
 Hickson Compact Group 31は,大きさは約15万光年で,エリダヌス座方向に地球から約1億5000万光年の距離にある。
 ヒクソン・コンパクト銀河群 (略号: HCG)は,ポール・ヒクソンにより1982年に出版されたカタログに掲載された銀河の集団の総称である。
 今回のイメージは,スピッツァー赤外線宇宙望遠鏡,ギャレックス紫外線望遠鏡,およびハッブル宇宙望遠鏡の可視光で撮られたイメージの合成である。
 銀河群HCG31では,互いの重力で銀河同士がひきあい結合していく。左上の二つの銀河は衝突し,相手を突き抜けようとしている。その際,数百万個の星が形成されると考えられる。数千個の星雲が形成され,その中で新しい星が形成される。約10億年には,これらの銀河が集合して最終的に1つの大きな銀河が形成されると見られる。
NASA